Body Repair    ボディー修正
主要な部品は全て取り外し、いわゆるホワイトボディ状態になりフレーム修正機の上に乗りました。「まな板の上の鯉」ですね。 上下左右によく振られていて「何なんだ!」状態。一見、見た目には普通ですが・・・ ここまで外すといい加減さが良く解ります。でもね、いくら隠れてしまえば解らないと聞きますが、酷い物です。モラルを問います。
インナーフードレッジ右は何と途中で切り貼りつなぎをしています。信じられません! フードレッジサポートの溶接状況は素人以下です。こんな板金、今まで見たことがありません。 ルーフとのつなぎ合せ部分、こんな所に溶接団子にしてどうするんでしょう?しまいに怒りがこみ上げてきます。
結論的にバルクヘッドから先端部まで全て交換することにしました。修正以前の状態と判断しました。 固定基盤を後に換え、計測するも、これもだめ!手持ちのパーツ全てを使い全面交換を考え始めました。 なんか情けなくなってきました。日本の板金職人てこんなもんだったのかな?一部のこの様な事例が全てをダメにするのです。
新品のインナーフードレッジです。今では中々入手できなくなりました。 次はフードレッジサポートです。取り付け前に防錆処理をしておきます。 スポット溶接をします。この際に「スポット増し」も施します。
アメリカで見つけた「ラジエターコアサポート」です。これも前期型がありません。ラッキーでした。ブラスター処理後、防錆加工します。 フロアーパネルは厚手の物に交換します。より強いボディーに仕上げます。センターには亀裂が入っていなかったのが幸いです。
@グリーン(元色)
Aホワイト
Bレッド
Cブルーメタリック
Dシルバー
Eアイボリー
Fオレンジ(ベース黄色)
何と7色も載っていました。剥離もせずに!だから全体的に「丸み」を帯びていたのです。
今回大量に使用した剥離剤です。これが体のいたる所につくと痛いんです。慎重に作業します。 剥離の一例です。ドアパネルなど外せる物は
外した状態のほうが作業しやすいです。

いよいよボディー修正に入ります。車体チェックから、エンジン・ミッション・インテリア・エクステリアと取り外しまでに
3時間と掛かりませんでした。この頃の車は何も付いていなかったのですね!あっという間に準備が出来ました。
この作業の間に各部のユニットを新しくして行く作業が平行して進みます。

最終的には左右ドアパネル・左右フロント/リアフェンダー・フードパネルなど、ほとんどのボディーパネルが入手できたので交換する事になりました。インナーパネルを接合する際には防錆処理をお勧めします。この短期間の同時期に全てのパネルを譲って頂いた方々に深く感謝します。より以上に製作に力が入ります。